手紙を書く時におすすめのペン21選｜ボールペンは失礼？メッセージカード・お礼状に

お礼状やメッセージカードといった手紙を手書きする際には筆記具が必要です。「普段使いのボールペンは失礼ではないか」など、気になる点も多いはず。そもそも手紙などを書く際に適したペンはどのようなものだと思いますか？

手紙は短くても数行以上になるのが普通ですし、長い手紙であれば持久戦になってきます。パソコンでメールを打ち込むのとは訳が違い、字体や文字間に人それぞれの個性も現れます。であれば、ペンにもこだわりを持って手紙を書きたいと感じるのは当然です。

いつも何気なく使っているペンですが、今回は商品名の選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。購入を迷われてる方はぜひ参考にしてください。この記事の最後には、手紙の書き方・マナーも紹介しています。ぜひこちらも確認して効果的に使えるようにしましょう。

ペン先の鋼球を回転させてインクを出して筆記できるペンが、ボールペンです。ほとんどお手入れが必要がなく、実用的な筆記用具として身近な存在になっています。

ボールペンが高い支持を得ている理由はなんと言っても簡単に誰でも書ける点です。重力を利用して鋼球を回転させてインクを出すため、特段力を入れる必要がなく、子供でもご高齢の方でもすらすらと書けます。

ペン先を上にしたりボールペン自体を落としてしまったりすると、軸からインクが出てこなくなる場合がありますが、紙を机に置いて普通に使う分には問題なく使用できるので安心です。

万年筆はポールペンが市場に登場するまで、筆記用具の代表格として多くの文書で使われていました。今となってはボールペンが筆記用具のメインストリームと成り代わりましたが、ぬらぬらとした独特な書き味が癖になるリピーターも多いので要注目です。

字を書く時、種類によっては慣れないとコツが必要だったりかすれたりする場合もあります。しかし、今では初心者でも使いやすい国産の万年筆も販売されていますよ。

筆ペンも手紙用のペンとして候補にあげられます。筆ペンの醍醐味は筆にかける力の強弱が筆圧として、筆致に反映される点です。現在では硯や墨汁を別に用意する必要もなく、どこでも使用できる便利なアイテムとしても認知されています。

絵手紙が多く書かれるようになり、のし袋や芳名帳に書く以外にも筆ペンが使われるようになりました。以前からあるタイプの筆ペンだけでなく、万年筆タイプや携帯用のペンタイプなど選べる商品も増えています。

水性インクは書き味がなめらかで書き出しがかすれないため、すらすらっと気持ちよくペンを運べる点が特徴です。上質紙や和紙など紙の種類によっては染み込んでいき、にじみになる特徴もあります。にじみを活かした手紙も趣がありますが、にじませたくない方は手紙の紙質も要チェックです。

油性インクは水性インクとは逆に耐水性があり乾きやすいため、公文書やビジネスシーンで多く使用されています。水性に比べて書き味がやや重く、書き出しがややかすれる場合も。

今ではメーカーの技術力で低粘性のインクを採用しているペンも出回っています。油性インクのペンは、筆圧をかけないで書き疲れせずすらすらと書けますよ。

ゲルインクは、油性インクと水性の中間的立場の存在です。粘度に特徴がありペンの中の軸に留まっている時はゲル状の半固形状態ですが、ペン先から出ると粘度の低い状態に変化します。そして、紙などに付着した後はまたゲル状に戻るのが特徴です。

上記のような特性があるので書く時はさらさらとかすれないで書けて、書いた後はにじみにくいインクとして知られています。水性と油性の長所をいかした存在、それがゲルインクです。

手紙用にふさわしいペンを検討するにあたって、ペンの太さも気になるところです。手紙の受け手は手紙の内容を読む前に、手書きの文字からいろいろな印象を受けます。太さは0.7mmが一般的ですが、封筒は2倍以上の太さがおすすめです。

ボールペンでは1.0mmもありますし、0.5mmも存在します。太かったり細かったりといった強弱によって、豪胆な印象で見やすかったり繊細な文字の表現ができます。ペンによって筆致のニュアンスがさまざまです。

ファンレターなど、相手によっては文字だけではなくかわいいイラスト入りの手紙を書く場合もあります。また、文字の色を変えると相手に伝えやすいです。そのようなとき、色ごとに何本ものペンを用意しなくてすむ多色ボールペンが便利です。

多色ボールペンには3～4種類の色があらかじめセットされています。中には自分の好きな色をカスタマイズできるものもあるので、用途に応じて使い分けてください。

スマートフォンを片手に調べ物をしながら、字を書く場面は案外多いです。スマートフォン専用のスタイラスペンもありますが、いちいち持ち替えるのも面倒ですよね。スマートフォンやタブレットの普及にともない、タッチペン付きのペンの種類も増えています。

タッチペン付きのペンは、ボールペンだけでなくレーザーポインターやスマホスタンドにもなり機能が充実しています。スマートフォンやタブレットを利用する機会の多い方は、このタイプのペンも検討してみてください。

手紙を書いている途中で書き間違いがあると、最初から書き直すのも大変ですし新しい紙を出す必要もあります。その手間を省くため字を修正しますが、フリクションペンであれば付属のラバーでこするだけで字が消せます。

また、書いた字を消すには修正テープも使用できますがペンとテープが一体になった商品であれば探す時間を減らせるメリットも。ただ、目上のかたへの手紙に使用すると失礼にあたるため、できるだけ修正テープの利用は避けましょう。

仕事で印鑑を使用する機会が多い方には、印鑑付きのペンもおすすめ。手紙や文書に印鑑を押すときペンを逆さにするだけですので、大変便利です。頭に印鑑が付いているからと、字の書きにくさもありません。

ペンも印鑑も、インクを補充しながら使用できます。どちらも普通のペンや印鑑と比べてインクの減りが早いようなので、スペアインキも合わせて用意しておきましょう。

手紙も黒1色ではなく、カラフルに彩りたいと感じている方もいらっしゃるのではありませんか。ただ、数本用意するとなると、ペンの種類やインクの種類も統一しないと書いた手紙の筆感が色によってバラバラな印象になる心配があります。

そこでおすすめしたいのが多機能のペン。1つのペンに数本の色が格納されているペンです。このペンであれば、統一感を持たせつつ、彩り豊かな手紙に仕上げられますよ。

4色ボールペンは下記の記事で紹介しています。選び方も合わせて紹介しているので是非チェックしてみてください。

ペンからペン先を出してから字を書くわけですが、ペン先を出すにもキャップを外すものやノック式、ペンをひねって出すツイスト式といくつかの種類があります。水性インクは乾きやすいため、このインクを使っているペンはほとんどキャップ式です。

急いで字を書くときにはノック式が、かしこまった席で使用するときにはツイスト式が選ばれています。手紙を書くペンは、他の使いみちもあります。ペンの出し方もぜひ考慮しましょう。

進学や就職のお祝いにと、有名なブランドのペンを贈るケースはよくありますよね。しっかりしたブランドのペンは、字を書いてるときに気分が上がりますし、書きやすさも折紙付きです。手紙を書く不安も、軽くなりそうですね。

また、ペンに名前を入れるサービスを行っているブランドもあります。名前入りのペンは、その人だけの特別なプレゼントになり、ギフト用のペンにおすすめです。

さまざまな付き心地のいいボールペンを数多く展開させているのがゼブラ。日常使いにぴったりのサラサクリップは、一度は手に取った人も多いはず。

その名の通りぶれない構造になっているブレンは、字が綺麗に書けるペンとして親しまれています。少し細めのフォルムが美しいフィラーレは、高級感と華やかさがあり女性から人気を集めています。

ゲルインクでかすれにくいエナージェルをはじめ、メッセージカードなどの特別な場面に適した、少し高級感のある書き心地のいいペンが揃っています。

オーソドックスな筆ペンの種類自体が豊富なだけでなく、筆touchサインペンのような筆ペンとサインペンのいいとこどりのような扱いやすいタイプも展開しています。筆はうまく書きにくいけど筆っぽさのある書きやすいペンを探している人に最適です。

ユニと名の付くシリーズで親しまれているのが三菱鉛筆です。キャップ式ボールペンタイプのユニボールシグノの他に、なめらかな線が書きやすいゲルボールペンタイプのユニボールシグノもあります。

くっきりとした発色が特徴のユニボールワンは色展開も非常に豊富で、華やかなメッセージカードなどを書くときにもぴったりです。

ボールペンは見舞状やお礼状などのかしこまった場面では使わないのが一般的です。ボールペンは基本的に事務作業で用いられるものなので、正式な手紙で使ってしまうと失礼にあたってしまう場合があります。

特に、ご年配の方宛の手紙のときはボールペンを使うのは避けた方が無難です。想いを伝える手紙にボールペンを使うのをよく思わない方もいます。手紙の内容や渡す相手に応じてボールペンを使用するかどうか検討するといいですね。

成人が書く手紙は、鉛筆で書くのは相手によってはマナー違反にあたってしまいます。鉛筆の場合、こすれると文字が見えなくなるなど内容がわからなくなり「貰ったはいいが読めないのですが」と相手方を混乱させてしまいかねません。

手紙を送る相手と親しい仲だったりフォローできる間柄だったりすれば、鉛筆でも問題はありません。ですが、目上の人や頻繁に会っていない知人などに手紙を送る場合は、鉛筆で手紙を書くのは控えるようにしましょう。

目上の方や年配の方宛、フォーマルな手紙には黒がおすすめ。仲のいい友達や気持ちを込めて書く手紙には青を使うのもいいですね。いつもと違うペンの色で書くと同じ言葉でも相手に与える印象が変わってきます。

注意したい色は赤と緑です。赤には「絶縁・絶交」の意味があり、宛名に使うのはマナー違反になります。また、緑も「決別」を意味するため手紙に使うのはNG。赤や緑は手紙には使わないようにしましょう。

ペンで手書きする手紙は書き手の個性や想いが伝わり、もらう側にとっても大切なものとなります。心を込めて書いた手紙は、もらうと嬉しいですよね。この機会にお気に入りのペンで手紙を書き、大切な方にぜひ送ってみてください。