裁断機のおすすめ15選｜レンタルや無料で使える場所はある？ホームセンターでも

裁断機は用紙をまとめて切断するのに役立つアイテムです。業務用のイメージが強いかもしれませんが、ホームセンターなどで購入でき、最近は家庭用に裁断機を使うケースも増えています。本のページをカットして、データ化する自炊にも便利です。

大きな紙をカットするイメージがありますが、小さな紙をキレイにカットする裁断機もあります。裁断機は分厚い本をカットできる大型裁断機・押し切り型・ディスクカッターなどさまざまな種類があり、サイズも大きなものからコンパクト・小型なものまであるので選ぶのが大変です。

そこで今回は裁断機の選び方・おすすめ製品15選を紹介します。裁断機の使い方・業務用との違い・レンタルサービスや無料で使えるスペース・自炊する際の注意点なども解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

裁断機は、布・紙・革などをきれいに切れる機械です。オフィスなどで使われる紙用のものが一般的で、たくさんの紙を決められたサイズに一度にカットでき、仕上がりもきれいなのが特徴です。業務用・家庭用などの種類があり、機械によって裁断可能な紙の枚数・サイズは異なるので、自分の用途に合ったものを選ぶのが大切です。

裁断機は紙をセットしてしまえば、簡単に裁断できます。正確に紙をセットできるように台に定規が印刷されたものが多く、ディスクカッターや押切式は刃を動かすだけで簡単に裁断できます。

裁断は手動で行うので多少力が必要ですが、電動裁断機ならボタンを押すだけで力は不要です。紙を正確にセットするように意識すれば、裁断機の操作は非常に簡単です。

本の自炊のために裁断機を使うケースは多いですが、事前に準備しないと裁断機を破損する危険もあります。ホッチキスで綴じられた雑誌などは、ホッチキスを取り除いてから裁断しないと刃こぼれするリスクがあります。CDなどの付録も刃こぼれの原因になるので、外しましょう。

裁断機の裁断厚に対応した厚さにするために、カッターなどで本を分割する作業も必要です。裁断前の準備をしてから、本の裁断をしましょう。

裁断機は本を裁断するだけなので、自炊には本をデータとして取り込むスキャナーも必要です。スムーズにスキャンするには、裁断後の準備が大事です。本のページがくっつかずに、しっかりと裁断されているか確認しましょう。接着剤がついたページをスキャンすると、紙詰まりを起こす原因になります。

裁断機の刃に接着剤が付くのも良くないです。接着面ギリギリではなく、ページの余白部分から裁断しましょう。細かい紙片がスキャナーに入り込むと故障の原因になるので、こまめに取り除くのも大事です。

裁断機は業務用と明記されたものもありますが、家庭用と業務用がはっきり分かれているものは少ないです。業務用と明記された裁断機は、かなり大型で高額なものが多いです。しかし、専門的な作業をするのでなければ、オフィスで使う場合も10万円以上の裁断機は必要ありません。

業務用は裁断可能サイズが大きい方が便利ですが、一度に数十枚裁断できれば十分な場合も多いです。業務用として使う場合も、目的を考えて必要十分なスペックの裁断機を購入するのがおすすめです。

ディスクカッターは、軽量コンパクトで低価格で購入できる裁断機です。サイズが小さく安価なため、導入しやすいのがメリットです。レール上のカッターをスライドさせて裁断するので、安全性も優れています。

ただし、一度にカットできる枚数が少ないので、分厚い本や大量の種類を裁断する際は時間がかかるのがデメリットです。軽量で安定感もないので、平らな場所で正しい姿勢で使用しないとキレイにカットできません。

押し切り型の裁断機は、裁断面を見える構造なので正確に裁断できます。端まで印刷がある本や書類を正確に裁断したいなら、押し切り型がおすすめです。ただし、ほとんどの押し切り型は、裁断できる枚数はあまり多くありません。

裁断が見えるように刃が向き出しになっているので、注意して作業しないと怪我をする危険があります。近年は、押し切り型でも刃が手に触れないようにカバー付きのものも作られています。カバー付きの押し切り型は、光で裁断面をガイドするものもあります。裁断箇所の正確さにこだわるなら、押し切り型がおすすめです。

大型切断機は、分厚い本や大量の書類を一度に裁断するのに便利です。ハンドルやレバーを押し下げる作りになっており、大きな刃で大量の紙を一度にカットできます。ただし、刃がむき出しになっているものもあるので、作業中は注意が必要です。

裁断機の中では大型で重量もあります。 広い設置スペースが必要なので、購入前にスペースを確認しましょう。裁断能力の高い裁断機が欲しいならおすすめです。

自動裁断機は紙をセットしてボタンを押すだけで作業が完了する裁断機です。裁断機は手動が多いですが、自動裁断機は電動で裁断できます。力のない方でも、分厚い本や大量の種類を簡単に裁断できます。ボタンを押すだけで刃に触れる心配もなく、安全性も高いです。

自動裁断機は数十万円するのが普通で、本体サイズもほかのタイプより大きく作られています。お金をかけても、大量の書類や本を効率よく裁断したい方におすすめです。

押し切り型の裁断機をミニサイズにした小型・ミニ裁断機は、ハガキや写真などの小さなのものをカットするのに便利です。サイズが小さいので本を裁断するには不向きですが、証明写真をキレイにカットしたり、新聞や雑誌の記事を切り抜くのに使いやすいです。

レターオープナーは手紙をキレイに開封したり、書類をカットしたりするのに便利な裁断機です。封筒を開封する場合は切り口が汚くなったり、中身が破れたりする可能性があります。レターオープナを使えば、封筒の中身を破らずにキレイな切り口で開封できます。

重要な書類を扱う場合も、キレイにカットできるので便利です。封筒や書類を安全かつキレイに裁断するのにおすすめです。

裁断機を使う用途がはっきりしているなら、用途に特化した専用裁断機もおすすめです。名刺用の裁断機は、定型サイズの用紙を名刺サイズにカットできるので名刺を作るのに最適です。自炊用の裁断機も販売されています。

専用裁断機はそれ以外の用途には使いにくいものも多いので、機能をよく確認して購入しましょう。

A3サイズにカットできる裁断機は、業務用に人気でA4に次ぐ人気があります。A3は「297mm×420mm」とA4の2倍の大きさです。A3にカットした用紙は、中央で折りたたむとA4のパンフレットなどを作るのに使えます。

A3は選挙ポスターや店内ポップなどに多いサイズなので、オフィス用にも最適です。大きいサイズにカットする必要があるなら、A3に対応したものがおすすめです。また、さらに大きなA1に対応した裁断機もあります。

A4サイズに対応した裁断機は最も人気が高く、省スペースに設置できます。A4は「297mm×210mm」で、A5の2倍のサイズです。A4はコピー用紙などのサイズとしても、最も一般的です。自炊目的ならA4対応の裁断機で、大部分の書籍をカットできます。

A4までに対応した裁断機はあらゆるタイプがありますが、A3対応と比較すると本体サイズが小さく、価格も安いです。汎用性が高く、省スペースに置ける裁断機が欲しいならおすすめです。

裁断厚・裁断可能枚数は、裁断機が一度に裁断できる厚さと用紙の枚数です。裁断厚が厚くなるほど、裁断可能枚数も多くなります。ただし、メーカーによって想定した紙1枚の厚さが異なるので、スペック上の裁断厚と裁断可能枚数は正確に比例しません。

裁断厚が厚いほど裁断機としての性能は高いと言えますが、その分価格も高くなります。用途や価格を考えて、作業に適した裁断厚・裁断可能枚数の裁断機を選びましょう。

裁断機はどんな作業に使うのか考えて、使いやすい大きさ・重さのものを選びましょう。裁断機は裁断可能なサイズが大きく裁断可能枚数が多いほど、裁断機も大きくなる傾向にあります。据え置きで使うのでなければ、コンパクトで収納しやすく軽いものが向いています。

折り畳みできるものだとサイズが大きくても、立て掛けて収納できるものもあります。取っ手が付いたものだと、多少重量があっても運ぶのが楽です。使用時の大きさや重さだけでなく、収納時の大きさや持ち運びやすさも考えましょう。

安全性を考えるなら、刃に触れにくい裁断機がおすすめです。押し切り型や大型裁断機は、刃がむき出しになっているものもあります。うっかり刃に触れたり、手を置く位置を誤ると怪我や事故につながります。裁断機を使う際は、刃に手を近づけないようにしましょう。

刃が指に触れないように設計されている裁断機も増えています。安全に使いたいなら、刃に触れにくい構造になっているか確認しましょう。

刃に触れないようにするカバーやロック機能がある裁断機は、安全性が高いです。押し切り型の裁断機は、作業する際に手が触れないようにカバーが付いたものが増えています。

ロックを外さないと裁断機を動かせないもの、誤作動防止のロック機能が付いた裁断機もあります。刃による事故を防止したいなら、カバーやロック機能の付いた裁断機を選びましょう。

替刃の有無や部品の交換しやすさもチェックしましょう。裁断機には替刃が用意されているものとそうでないものがあります。刃の消耗が激しいディスクカッターは、替刃が用意されているものが多いです。ディスクカッターを購入する場合は、替刃の替えやすさも確認してください。

カッターマット（受け木）も傷みやすいので、交換しやすいものがおすすめです。替刃や交換部品の価格を調べておけば、ランニングコストも把握できます。

裁断機の刃は、研ぎ直せば刃の切れ味を取り戻せます。ディスクカッター以外の裁断機は、替刃の用意されていないものが多いです。替刃がなく研ぎ直しもできない場合、切れ味が悪くなった裁断機自体の交換になります。替刃がない場合は、刃の研ぎ直しができるか確認しましょう。

研ぎ直しを行うサービスがあるメーカーも多く、期間内なら無料で研ぎ直してもらえる場合もあります。メーカー以外の業者でも研ぎ直しは可能です。刃を研ぎ直すタイプの裁断機は、刃のメンテナンス方法や研ぎ直す価格を確認しましょう。

価格帯・相場を理解して用途に合ったものを選びましょう。裁断機は相場は1000円以下から数十万円と価格帯が広いです。安いものは簡易的な裁断機で、最も高額なものは数百枚をカットできる自動裁断機です。人気が高いのは数千円～数万円の価格帯になります。

1万円前後にはA4サイズまで裁断可能な裁断枚数40枚～50枚のタイプが多いです。ただし、2万円以下でも、数百枚裁断可能な大型裁断機が販売されています。大量の用紙を頻繁に裁断するのでなければ、数万円以内でほとんどの用途に対応できる裁断機が購入可能です。

大手文具メーカーのコクヨは、ディスクカッターと押し切り型の裁断機を販売しています。ディスクカッターは、用途で使い分けできるように丸刃とミシン目刃の2種類が使用可能です。チタンの刃を使用したタイプは刃の寿命が長く、押し切り型は用紙を抑える手を守るためのサポート板が付属します。

カール事務機はディスクカッターの国内トップシェアを誇るメーカーです。ディスクカッターの種類が種類が豊富で、手頃な価格で購入できるものを販売しています。切断枚数は少ないですが、価格の安いディスクカッターが欲しいならおすすめです。

プラスは、独自の機能を搭載した裁断機や精度の高いものを販売しています。Wゲージを搭載したディスクカッターは、定型ならさまざまなサイズの用紙を半分にカットできます。押し切り型・大型共に安全性が配慮されており、正確に裁断できるように光でカットラインが表示されます。 高機能な裁断機が欲しいならおすすめです。

マイツは自社工場で生産を行う日本の裁断機専門メーカーです。栃木県の自社工場で裁断機の生産を行っており、大型の電動裁断機や強力裁断機などを販売しています。価格は高いですが、安全性や刃の耐久性で定評があります。 国内製の高性能な裁断機が欲しいならおすすめです。

DURODEXは、裁断機で有名なドイツのメーカー・DAHLE社の輸入販売をしているメーカーです。DAHLEの裁断機は、珍しい大型のディスクカッターなどがあります。オリジナルの裁断機も販売しており、折りたためるタイプや大型の裁断機を販売しています。

高価で大型のものが多いので、設置スペースのサイズはしっかり確認しておきましょう。垂直切断性能が高く、分厚い紙のカットや大量の本を自炊したい場合におすすめです。

本の自炊は本を裁断した後に、スキャナーで本の内容を複製します。そのため、著作権に引っ掛からないか心配な方もいるかもしれません。本をスキャナーで複製する行為は、基本的に著作権法違反です。ただし、私的利用の場合、著作物の複製は例外として認められます。

著作権法の定める私的利用は、「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること」となっています。自分用に本を自炊するのは、全く問題ありません。自炊代行は違法になりやすいので、著作者の許可無しでは仕事を受けない業者もあります。

裁断機は主にホームセンターや文房具専門店で購入できますが、100均のダイソーでも購入可能です。ただし、価格は100円ではなく、税抜きで300円と600円の2種類があります。安く購入できるので、かなりの人気商品となっています。

ただし、コンパクトなディスクカッターなので、大きな大量の用紙や書籍を裁断するのは向いていません。本格的な裁断機が欲しいなら、100均以外で購入しましょう。また、替刃が販売されていないので、刃の切れ味が悪くなった場合は買い替えとなります。

裁断機の刃はホームセンターのサービスでも研ぎ直せます。ホームセンターの包丁を研ぎ直すサービスは、裁断機の刃にも対応している場合は多いです。メーカーのサービスより安い場合もあるので、近くのホームセンターの研ぎ直しサービスの料金を確認してみましょう。

裁断機はレンタルも可能です。分厚い本を自炊する場合は、高額な裁断機でないと作業が大変です。普段使わないのに、高額な裁断機を購入するのは気が引けます。高額な裁断機も、数千円程度レンタルできます。スキャナーと裁断機を同時にレンタルできる業者なら、何も購入せずに本の自炊が可能です。

コワーキングスペースや自炊スペースでは、無料で使える裁断機を置いている店舗もあります。ただし、店舗利用料が必要な場合や店舗で印刷した印刷物のみ裁断できる場合も多いので事前に確認しましょう。

裁断機を安く購入したいなら、中古品もチェックしてみましょう。高額な裁断機も中古なら、安く購入可能です。ただし、価格が新品とあまり変わらない場合や状態が良くない場合もあるので、状態を確認してから購入しましょう。

必ず刃やカッターマットの状態を確かめてください。上手く裁断できない中古品でも、カッターマットを交換するだけで快適に裁断できる場合もあります。

裁断機の選び方やおすすめ製品などを紹介しました。書類をカットする作業は、裁断機を使うことで格段に効率的でキレイになります。特に、100枚以上を裁断する自炊は裁断機を使わないと大変です。今回の記事を参考にして、ぜひ自分に合った裁断機を手に入れてください。