絵が描きやすいイラスト用シャーペンのおすすめ15選｜アナログイラスト向け

イラストシャーペンは、名前の通りイラストを描くのに適した、描きやすい絵になるシャーペンです。通常アナログイラストを描く際は、鉛筆や色鉛筆などを使用するのが一般的ですよね。しかし、イラストシャーペンを使っても、魅力的なイラストが制作できます。

イラストシャーペンは、漫画家やアニメーターの方、イラストが趣味の方を中心に愛用されており人気です。また、シャーペン画に適した商品もさまざまなメーカーから販売されています。しかし、初心者の方にとってはどのように商品を選ぶべきか迷ってしまいがちなアイテムでもあります。

今回はそんな方に役立つ、イラスト用シャーペンの選び方やおすすめ人気商品について解説します。さらに、イラストシャーペンを使って絵を描く際のコツも紹介しますので、シャーペンでお絵描きをしたい方はぜひ参考にしてください。

まずは、イラスト用シャーペンを使うメリット・デメリットを解説します。魅力的な商品でも人によって合う・合わない場合がありますので、ぜひ以下の記事を参考にしてください。

イラストでシャーペンを使うメリットは、鉛筆を削る手間がない点です。イラストで鉛筆を使う方も多くいますが、こまめに鉛筆を削るのは意外と手間です。

また、シャーペンは鉛筆のような筆圧に応じた強弱はつけにくいですが、均一な線が引きやすい点もメリットにあげられます。ラフ画など濃淡・強弱が不要な絵を描きたいときは、シャーペンを使うことをおすすめします。

イラストにシャーペンを使うデメリットは、シャープ芯が折れやすい点です。シャープ芯は力加減によっては簡単に折れてしまい、折れた箇所の線が不自然に歪む場合があります。さらに、折れた際に用紙が汚れたり、傷んでしまう場合がある点もデメリットです。

また、シャーペンは線の強弱・濃淡などがつけにくいため、デッサンには向いていません。塗り方・タッチなどの表現方法は鉛筆の方が豊富なため、デッサンを主に行いたい方は鉛筆を使いましょう。

イラスト用シャーペンは、種類で選ぶのも大切です。シャーペンには特に機能が付いていなシンプルなものから、さまざまな描き方に対応した機能が多数付いているマルチのものがあります。

そこで、イラストを描く際は製図用シャーペンを選ぶのがおすすめです。製図用シャーペンは、先端にあるガイドパイプと口金の部分が長く設計されています。そのため、製図用を選べばイラストがより描きやすくなります。芯が細かいものを選びましょう。

このように、製図用にはペン先の視界が開けているので、作業している線が見やすくなるメリットがあります。元々引いていた線が確認しやすいように視界を広げて設計されているのが製図用です。

イラスト用シャーペンを選ぶ際は、シャーペンの重さはとても重要です。それぞれの重さに特徴があり、特徴をしっかり把握しての使用によってイラストを上手に描けます。より細かく描きたい場合は、2本購入して使い分けるのがおすすめです。

軽いシャーペンの一番の特徴は、やはり扱いやすさです。シャーペン自体が軽いのでとても扱いやすいですし、軽快に動かす事ができます。また、使っていて手が疲れにくいのも1つのメリットです。

長時間使用しても手が疲れにくいため、線を何本も重ねて1本の線にしたり、色芯を使用して色を塗ったりするのにおすすめです。しかし、線を引く際はある程度早く動かさなければなりません。

軽いシャーペンは、動きが遅くなってしまうと線がよれやすくなってしまうため気をつける必要があります。簡単に言えば、ラフ画を描くときや影を描くときなどは軽いシャーペンの方が向いています。

重いシャーペンの1番の特徴は、線をしっかりと引ける点です。筆圧を強くしなくても引けます。さらに、筆圧を調整するのが簡単で強い線と弱い線のようにメリハリがある線を引けます。

また、重いシャーペンはある程度ゆっくり動かして線を引いても線がよれる心配がありません。そのため、1本の長い線を引くのには重いものの方が向いています。

しかし、細かな動い線や動きが早いものには向いていません。軽いシャーペンでラフ画を描いて、重いシャーペンでラフ画から下書きに起こすように使い分けるとより使いやすいです。

イラスト用シャーペンを選ぶ際には、重心にも注目しましょう。イラストを描く際には低重心のものが向いているので、低重心のものに絞って探してみると自分に合ったものが見つかります。

しかし、一般的にシャーペンは重心が中心に設計されています。少々低重心になっているシャーペンはあっても極端に低重心になっているものは多くないです。その点、製図用シャーペンは低重心のものもあるのでおすすめです。

低重心に設計されているものの方が安定して描画できるので、軽いシャーペンであれば低重心に設計されているものを選びましょう。逆に重いシャーペンは低重心に設計されているものは安定しないので、気をつける必要があります。

イラスト用シャーペンを選ぶ際には、芯の太さや硬さ・筆圧にも注目して選ぶのがおすすめです。たとえば、Bの芯は柔らかくて太く濃いのが特徴、Hの芯は硬くて細く薄いのが特徴です。このように芯にも種類があってそれぞれ特徴などがはっきりと分かれています。

H以上の芯になると薄い線を引けますので、ラフ画やアタリを描くのに向いています。しかし、芯が硬くなればなるほど紙が溝ができてしまうので、消しにくくなる点がデメリットです。

また、筆圧に関してですが、筆圧が強い方であれば折れにくい硬度の高いHB・Bなどの芯を、筆圧が弱い方の場合は柔らかい2B・4Bなどの芯をそれぞれ選ぶのがおすすめです。

文章や絵を描いていたら、いつの間にか手が力んでいまい、指にペンの跡がついてしまったなんて経験がある方も少なくないはずです。そんな悩みを解決してくれるのが、グリップ付きのイラスト用シャーペンです。

グリップ付きの商品であれば、通常のシャーペンよりも軽い力でペンを握れます。そのため、長時間イラストを描いていても、手が力まず疲れにくいです。中には滑りにくい設計や材質が採用されているシャーペンもあるので、ぜひチェックしてみてください。

安定した太さの線でイラストを描きたい方には、自動芯回転機構が採用されたイラストシャーペンを選ぶのがおすすめです。自動芯回転機構は名前の通り、使用中に自動で芯を回転させてくれる機能で、芯の片面のみが擦り減ってしまうのを防止できます。

特に、ディティールの表現が重要なイラストは、安定した太さの線が必要不可欠です。細かい表現を楽しみたい方や、細い線の背景を描き込みたい方にとても便利な機能なので、ぜひチェックしてみてください。

異なる太さのシャーペン同士を併用してイラストを描く方には、ペン先を交換できるタイプのイラスト用シャーペンがおすすめです。ペン先を交換できるタイプの商品であれば、1本のペンだけで複数の太さの線を描けます。

そのため、何本ものシャーペンを買い揃える必要もありません。また、卓上や筆箱の中でもかさばらない点もメリットです。使える線の太さが多ければ、その分イラストの表現の幅も広がるので、ぜひチェックしてみてください。

イラスト用シャーペンを選ぶ際にはデザインにも注目しましょう。自分のお気に入りのデザインのものを選べば、モチベーションアップにも繋がります。

普通のシンプルなデザインのものもあれば、アニメなどのキャラクターデザインのシャーペンもあります。そのため、自分の好きなアニメのキャラクターデザインを探すのもおすすめです。

イラスト用シャーペンでイラストを描くときのコツを2つご紹介します。

• アタリ線を引く

 顔・体・建物など、それぞれの部分やパーツごとに大まかな線を引いて位置取りするとバランスの取れたイラストが描きやすいです。

• 筆圧の強さを変えて描く

筆圧を変える事で強弱がつき、色の濃さを変えられるので、イラストに立体感を出したり影を付けたり、メリハリあるイラストに仕上げられます。

たったこれだけでもイラストの仕上がりがワンランク上がるので、より本格的なイラストにチャレンジしたい方は、ぜひ取り入れてみてください。

シャーペンの本体にこだわるのも大事ではありますが、芯にこだわっても使い道は広がります。たとえば、シャーペンには使用する芯は普通の芯だけでなく、カラー芯もあります。

イラストを描く際に、普通の芯で描くのももちろんいいです。しかし、カラー芯を使用して線によって色を分ければ、後々この線がどのような線なのかなど分かりやすくなるのが魅力です。

カラー芯だけでなく、最近では消しゴムで消しやすい線が描ける芯などもあります。いろいろな芯がありますのでぜひチェックしてください。

イラストを描く際におすすめな画材やデジタルイラスト用機材の人気ランキングは、以下の記事でご紹介しています。選び方や使い方もあわせて紹介しているので、ぜひチェックしてください。

今回はおすすめのイラスト用シャーペンをご紹介しました。イラスト用シャーペンはシャーペンの種類や重さに注目すると自分に合ったものを選べます。また、芯にもこだわると使い道がさらに広がるので、自分に合ったイラスト用シャーペンをぜひ見つけてください。